ぎっくり腰(急性腰椎症)の治療と検査について
ぎっくり腰(急性腰椎症)の原因

急性腰椎症(ぎっくり腰)は腰に突然痛みがくる腰部疾患です。腰骨を支えている椎間板や関節、筋肉や靱帯に急激な外力がかかり筋肉の緊張や疲労の蓄積が起こり発症します。
原因としては悪い姿勢(前屈み姿勢)による腰の筋肉疲労、無理な体勢で腰を捻る、重い物を急に持ち上げるなどの動作、運動不足による腰の筋力低下があります。
ぎっくり腰(急性腰椎症)の症状
- 少しでも動かすと腰に強い痛みが走る
- くしゃみや咳をすると痛む
- 痛みが急激に強くなる
- しゃがめない
など
ぎっくり腰(急性腰椎症)になりやすい人
- 自転車を多く使い歩かない方
- 運動する習慣がなく身体が固い方
- 肥満傾向の方
- 職人など中腰作業が多い方
- 激しいスポーツを行う方
- 長時間同じ姿勢で作業をされている方
ぎっくり腰(急性腰椎症)の検査
診察にて、腰の痛みの場所や症状、腰がどの動きで痛みが起こるか確認します。画像検査ではレントゲン撮影をおこない、骨の形、骨と骨との間の間隔、骨折の有無等のチェックを行います。
椎間板や神経はレントゲンには写らないため、痛みが1週間以上たっても良くならない場合は圧迫骨折や他の疾患を疑いMRI検査を行う場合があります。
ぎっくり腰(急性腰椎症)の治療
治療として一般的に保存療法を行います。
保存療法(当院で可能)
腰の痛みの症状が強い場合は、コルセットを装着し日常生活での腰の安静を基本とし、痛みなどの炎症を抑えるために湿布や内服薬にて経過をみます。
急性期(3日~1週間)が過ぎたら、リハビリテーションにて物理療法や手技療法を行い、症状に応じて消炎鎮痛剤(湿布)を用います。
当院リハビリテーションでは筋力低下や関節可動域の改善、痛みの軽減を目的とし、
①手技療法(マッサージ、ストレッチ、筋力トレーニング)
②物理療法(干渉波・マイクロ波)
※ リハビリテーション療法は、医師の指示により行います。症状により治療内容が異なります。
当院での受診の流れ
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- STEP1 診察
- 症状の程度、随伴症状に基づいて問診を行います。上記をふまえ、必要な検査を判断します。
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- STEP2 検査
- レントゲンやMRI検査を行い骨の形状・骨の間隔のチェックを行います。
※緊急性に応じて、当日のMRI検査も可能
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- STEP3 治療
- 診断疾患に応じて、薬物療法・物理療法・運動療法を行います。手術が必要な場合は、専門の医療機関へ紹介させて頂きます。
当院では、整形外科を受診して頂きます。必要があればレントゲン、MRI検査を行います。
(MRI検査は基本予約制となりますが、予約の空き状況や緊急性の程度により当日の検査も可能です)。
整形外科医により、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。
当院では、保存療法やリハビリテーション療法があります。保存療法としてはまず安静を第一とし湿布や非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服にて経過をみていきます。急性期を過ぎると、症状に応じてリハビリテーション療法として物理療法(干渉波・マイクロ波)、手技療法(マッサージ・ストレッチ・筋力トレーニング)を併用して行います。これらにより、症状の改善が難しくさらに日常生活への支障がきたす場合は専門の医療機関に紹介させていただきます。
ぎっくり腰(急性腰椎症)にお困りの方は、かかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、整形外科にご相談下さい。
また、リハビリテーション科とも連携しております。