マレット変形(槌指)

指の第1関節が木槌のように曲がった状態になり、完全伸展できない変形はマレット変形と呼ばれます。
原因として、突き指の一種でボールなどが指先に当たったときなどに第1関節にストレスが加わり起こります。
マレット変形には2つのタイプがあり、1つは指を伸ばす伸筋腱が切れたために生じるもの(腱断裂)と第1関節内の骨折が生じ伸筋腱がついている骨の一部が折れてずれた状態(骨折を伴うもの)があります。
マレット変形(槌指)の症状
第1関節が曲がったままで痛みや腫れ、発赤、熱感があり、自分の意思では伸ばすことができません。(自動伸展不能)しかし、他の力が手伝うと伸ばすことができます。(他動伸展可能)
マレット変形(槌指)の検査
基本的に診察にて問診と視診、レントゲン検査で診断を行います。第1関節の変形・疼痛や指の動き・痛みの特徴を確認し、捻挫や靭帯損傷の症状との鑑別また、腱性あるいは骨性によるマレット変形の診断にはレントゲン写真での確認が必要です。
マレット変形(槌指)の治療
治療は保存療法と手術療法を行います。
保存療法(当院で可能)
保存的療法は腱断裂のマレット変形に適応です。基本的に副木や装具を使用し第1関節を過伸展位にし、固定していきます。
手術法(当院では不可)
手術療法は骨折を伴うマレット変形に適応することが多く、整復固定を行います。
当院での受診の流れ
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- STEP1 診察
- 症状の程度、随伴症状に基づいて問診を行います。上記をふまえ、必要な検査を判断します。
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- STEP2 検査
- レントゲンやMRI検査を行い骨の形状・骨の間隔のチェックを行います。
※医師の指示にて、当日のMRI検査も可能
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- STEP3 治療
- 診断疾患に応じて治療を行います。手術が必要な場合は、専門の医療機関へ紹介させて頂きます。(現在リハビリは行っておりません)
当院では、整形外科を受診して頂きます。必要があれば当日レントゲン検査を行います。整形外科医より、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。
当院では保存療法としては、腱断裂のマレット変形に対してまず、安静を第一とし副木や装具を使用し固定と共に湿布や非ステロイド性消炎鎮痛剤の服用にて経過をみていきます。保存的療法による症状の改善が難しくさらに日常生活への支障がきたす場合や骨折を伴うマレット変形では専門の医療機関に紹介させていただきます。