石灰沈着性腱板炎 | 健診会 滝野川メディカルクリニック

石灰沈着性腱板炎

肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が起こる肩疾患の中で最も急激かつ激烈な痛みを生じる疾患です。

石灰沈着性腱板炎の原因

肩関節の主要な筋肉である腱板内にリン酸カルシウムが沈着することで、時間の経過と共に蓄積し膨らんでくると痛みが増強してきます。そして、腱板から滑液包内に破れ出ると肩の動きを伴う動作時などに激痛を伴い運動制限が生じます。
しかし、このリン酸カルシウムがなぜ沈着するのか原因については特定されていません。

石灰沈着性腱板炎の症状

夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まります。痛みは安静にしていても強く、そのため肩関節の動きを伴う様々な動作で症状があらわれます。

  • 痛みで夜間眠れない
  • 痛みで衣類の着脱を他人に手伝ってもらわないとできない
  • 痛みで歯を磨いたり、髪の毛をとくことができない
  • 痛みで洗濯物を干すことができない

また、石灰沈着性腱板炎は症状や出現期間により3つの型に分けられます。

  • 急性型 症状が強く発症後1~4週続く 
  • 亜急性型 中等度の症状が1~6ヵ月続く
  • 慢性型 運動時痛などが6ヵ月以上続く

石灰沈着性腱板炎になりやすい人

年齢は、40~50代に多く女性が60~70%を占めます。また、重いものを持ち上げる仕事や手を上に挙げる動作が多いスポーツをしている方にみられます。

石灰沈着性腱板炎の検査

診察にて、痛みの程度や部位を確認します。
肩関節周囲炎の症状と類似しているため、レントゲン検査を行い腱板部分の石灰沈着の所見を確認し鑑別していく必要があります。また、石灰沈着の位置や大きさを確認するためにCT検査、 まれに腱板断裂を合併することもあるのでMRI検査を必要に応じて行います。 

肩関節レントゲン写真
肩関節MRI検査写真

石灰沈着性腱板炎の治療

治療として、一般的に保存療法と手術療法に分けられます。

保存療法

急性期の痛み時には、肩関節の安静を図り非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服や湿布、肩関節内への副腎皮質ステロイドホルモンや局所麻酔剤の注射が有効です。
→当院で、行うことができる治療法です。
また、腱板内に注射器で針を刺し沈着した石灰を破り、ミルク状の石灰を吸引し取り除く方法もあります。

当院リハビリテーションでは、下記の2種類があります。

①手技療法(マッサージ、ストレッチ、筋力トレーニング)
②物理療法(マイクロ波)

リハビリテーション療法は、医師の指示により行います。症状により治療内容が異なります。


手術療法

保存療法を行っても効果がなく痛みを繰り返したり増している、運動機能障害の進行により生活の質の低下がみられる場合に手術で摘出することもあります。
→当院では、行うことができない治療法です。

当院での受診の流れ

  • STEP1 診察
    症状の程度、随伴症状に基づいて問診を行います。上記をふまえ、必要な検査を判断します。
  • STEP2 検査
    レントゲンやMRI検査を行い骨の形状・骨の間隔のチェックを行います。
    ※緊急性に応じて、当日のMRI検査も可能
  • STEP3 治療
    診断疾患に応じて、薬物療法・物理療法・運動療法を行います。手術が必要な場合は、専門の医療機関へ紹介させて頂きます。

当院では、整形外科を受診して頂きます。必要があればレントゲン、CT、MRI検査を行います。(MRI検査は基本予約制になりますが、予約の空き状況や緊急性の程度により当日の検査も可能です。)整形外科医より、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。当院では、薬物療法・リハビリテーション療法があります。薬物療法としては、非ステロイド性消炎鎮痛剤の内服や湿布または肩関節内への副腎皮質ステロイドホルモンと局所麻酔剤の注射を行います。急性期を過ぎるとリハビリテーション療法として物理療法(マイクロ波)、手技療法(マッサージ・ストレッチ・筋力トレーニング)にて拘縮予防や筋力強化を行います。これらにより症状の改善が難しくさらに運動障害が進行する場合には専門の医療機関に紹介させて頂きます。

背中の痛みにお困りの方は、かかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、整形外科にご相談下さい。
また、リハビリテーション科とも連携しております。

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