OTC医薬品とOTC類似薬について

OTC医薬品とは
薬局やドラッグストアなどで自ら選んで購入できる薬です。自分自身の健康に責任を持ち、軽度な症状は自分で手当てする“‘セルフメディケーション”の考え方を推奨しています。費用は全額自己負担です。
OTC医薬品は安全・適切に使用できるよう服用上の注意度をランク付けし以下の4つに分類しています。
- 第1類医薬品:副作用や相互作用(飲み合わせ)など安全性に特に注意が必要。
薬剤師による説明が必須。 - 第2類医薬品:副作用や相互作用(飲み合わせ)など安全上の注意が必要。
薬剤師または登録販売者が対応。 - 第3類医薬品:比較的安全性が高く薬剤師または登録販売者が対応。
OTC類似薬とは
OTC医薬品(要指導医薬品・一般医薬品)と同様の有効成分・効能を持つ医薬品で原則として医師からの処方箋が必要な医療用医薬品を指します。医師の診断に基づいて処方されるためより専門的なアドバイスを受けることができます。加えて公的医療保険の給付対象となり、自己負担は1~3割程度です。
主なOTC類似薬として
| ・風邪薬 | ・胃腸薬 | ・NSAIDs製剤 |
| ・抗アレルギー薬 | ・漢方 | ・便秘薬 |
| ・湿布薬 | ・目薬 | ・ヘパリン類似物質を含む塗り薬 |
近年、日本の医療費は高齢化や医療技術の高度化により年々増加しています。
また、政府はセルフメディケーションの考え方を推奨しており、OTC類似薬の保険適用を見直す動きが
強まっています。
保険適用外になると、医療費全体の削減が期待されると同時に患者の自己負担が増加し患者にとっては
負担が増大する可能性があります。
結果として受診控えが生じ医師の診察を受ける機会が減り、症状悪化につながる懸念があります。
2026年度から段階的な実施を目指していますが、患者負担の増額や健康被害への懸念から対象品目の選定には慎重な議論が続けられています。



