甲状腺の病気、機能低下症や機能亢進症について|健診会 滝野川メディカルクリニック

MENU

甲状腺の病気について

甲状腺の中でよく耳にする甲状腺機能亢進症と甲状腺機能低下症について、お話したいと思います。

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症の原因

甲状腺機能亢進症とは甲状腺から甲状腺ホルモンが多量に分泌され全身の代謝が高まる病気です。

原因として、血液中にTSHレセプター抗体ができることがあげられます。この抗体は、甲状腺の機能を調節している甲状腺刺激ホルモンというホルモンの情報の受け手であるTSHレセプターに対する抗体です。これが甲状腺を無制限に刺激するので、甲状腺ホルモンが過剰につくられて機能亢進症が起こります。

なかでも、バセドウ病は自己の甲状腺に対する抗体(抗TSH抗体)が甲状腺を刺激するために甲状腺が腫大しホルモンの産生、分泌が亢進する疾患とされています。

原因は詳細にはわかっていませんが患者数は女性が男性の4倍くらい多く、甲状腺の病気は家族に同じ病気の人が多い事でもわかるように遺伝的素因が関係しています。

甲状腺機能亢進症の症状

甲状腺ホルモンが過剰になると全身の代謝が亢進するため以下のような症状がみられます。

  • 甲状腺が腫れる
  • 食欲が出るのに体重が減る
  • 脈が速くなる
  • 手の指が震える
  • イライラする
  • 疲れやすい
  • 時々、手足の力が入らなくなる
  • 汗をかきやすくなる

眼球突出は有名な症状ですが、実際には5人に1人くらいで若い人には症状が出やすく、中年を過ぎると出にくくなります。

甲状腺機能亢進症の検査

基本的に、診察にて問診と血液検査にて診断を行います。また、甲状腺の腫瘍の鑑別などを確認する為にMRI検査や超音波検査などの精密検査を行う場合があります。

甲状腺機能亢進症の治療

治療としては、薬物療法・手術療法・放射性ヨード内服療法があります。

薬物療法当院で行える治療法です
抗甲状腺薬により甲状腺ホルモンの合成を抑えます。4週間くらいで甲状腺ホルモンが下がり始め、2ケ月もすると正常になって自覚症状はなくなり治ったようになります。
しかし、原因のTSHレセプター抗体が消えるのは早くても2~3年後なので、陽性の間は抗甲状腺薬を飲み続ける必要があります。
手術療法当院では行えない治療法です
TSHレセプターが陰性にならない時には甲状腺を一部残して切除する甲状腺亜全摘術があります。寛解率は40~60%くらいですが、術後甲状腺の機能が低下し薬の内服が必要な場合もあります。また、術後に甲状腺が元通りになる場合がありますので定期的に観察が必要です。
放射性ヨード内服療法当院では行えない治療法です
放射性ヨードをカプセルにいれて内服します。放射性ヨードは甲状腺に取り込まれ大きくなりすぎた甲状腺を放射線で焼いて機能を抑えます。

当院受診の流れ

当院では、内科を受診して頂きます。内科医より、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。
その上で、内科医の指示の下、血液検査、MRI検査や提携医療機関による甲状腺超音波検査などの精密検査を行っていきます。当院では、薬物療法により抗甲状腺薬の内服を行います。また、数値が安定しない場合や専門医の診断が必要な場合、更なる治療が必要な場合は専門の医療機関に紹介させていただきます。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下して活動性が低下する病気です。圧倒的に女性に多く40歳以後の女性では軽症なものも含めると全体の5%にみられます。
何らかの原因により甲状腺自体が損なわれて起こる原発性機能低下症と甲状腺をコントロールしている甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下するために起こる続発性機能低下症、そして極めてまれな甲状腺ホルモン不能症に分かれます。
続発性機能低下症の原因として甲状腺の術後・アイソトープ治療後・甲状腺ホルモン合成障害などもありますが、圧倒的に多いのは橋本病です。
ただし、甲状腺は予備能力が非常に高い臓器で正常な細胞が10分の1残っていればホルモンの分泌は低下しないので橋本病でも多くの場合は甲状腺腫があるだけで甲状腺機能低下症の症状は出ません。

甲状腺機能低下症の症状

橋本病の症状は多種多様で、ほぼ全てに当てはまる人やあまり症状が出ない人など様々です。
主な症状は以下です。

  • むくみが出る
  • 貧血
  • 強い疲労感や眠気を感じる
  • 何もする気が起きない
  • 寒気
  • 髪が抜ける
  • 体重が増える
  • 以前のように運動できない
  • 皮膚がカサカサになる
  • 食欲がなくなる
  • 汗が出ない
  • 便秘になる
  • 階段を上がると息切れがする
  • 女性は生理の時の出血が不順になる

また、どれくらい辛いかは周りから見ていると分からないことも多いので、なかなか理解されずに苦しむ方もいます。

甲状腺機能低下症の検査

基本的に、診察にて問診と血液検査にて診断を行います。また、甲状腺の腫瘍の鑑別などを確認する為に MRⅠ検査や超音波検査などの精密検査を行う場合があります。

甲状腺機能低下症の治療

治療としては、薬物療法があります。

薬物療法当院で行える治療法です
甲状腺機能低下症の治療は、どのような原因でも甲状腺ホルモンの投与を行います。
甲状腺ホルモンとして、昔は乾燥甲状腺末なども使われていましたが、現在ではサイロキシンの錠剤で治療するのが一般的です。甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンを測定して、正常域に入ればその量を長期に服用するだけで薬の副作用が起こる事はありません。

当院受診の流れ

当院では、内科を受診して頂きます。内科医より、症状の程度・随伴症状に基づいて診察を行います。
その上で、内科医の指示にて血液検査、MRI検査や提携医療機関による甲状腺超音波検査などの精密検査を行っていきます。
当院では、薬物療法により甲状腺ホルモンの内服投与を行います。また、数値が安定しない場合や専門医の診断が必要な場合、更なる治療が必要な場合は専門の医療機関に紹介させていただきます。

当院の担当医について

毎週火曜日 14時~17時半 石橋みゆき先生になります。

診療時間はこちら

上記のような症状が出たらかかりつけの先生にご相談下さい。
当院では、内科にご相談下さい。

お気軽にお問い合わせください
お問い合わせ
03-3910-3441
平日:9:00~11:30、14:00~17:30
人間ドックのWEB予約
ご予約はこちら
ページトップへもどる